ファイルサーバの遅い原因と高速化のポイント&検索性を高める企業内検索
カテゴリ:技術課題・解決法
最近、社内で利用するファイルサーバの動きが遅くなっていると感じることはありませんか。これまでスムーズだったフォルダの移動やコピーペーストなどの操作が以前と比べて時間がかかるようであれば、ファイルサーバの高速化を検討する時期かもしれません。
そのまま放置すれば利用する従業員の業務に支障を及ぼすだけでなく、最悪の場合、サーバ自体の故障でデータを取り出せなくなる可能性もあるため、早急な対応が必要です。
本記事では、ファイルサーバが遅くなる原因や高速化への改善ポイントについてご紹介します。
- ファイルサーバの各種課題を企業内検索システムで解決!
- 管理ルールを定めても現場で守られない、整理したいが必要なファイルか分からない、別サーバだと上手くファイル共有できない、クラウドに移行するかまだ判断できないなど、ファイルサーバには様々な課題が存在します。これら課題を企業内検索システムの導入でサクッと解決しませんか?
ファイルサーバが遅くなる4つの原因
ファイルサーバの動きが遅くなる原因にはいくつか考えられますが、ここでは以下4つについてご紹介したいと思います。
1.ファイルサーバの容量不足
ファイルサーバの容量不足は、速度遅延の最も代表的な理由として考えられるものです。企業活動が継続して行われている以上、社内に保存されるデータは日々増加していきます。最近では従来から利用するテキストデータやOffice系のファイルだけではなく、高画質な画像・動画といったデータもファイルサーバに共有される機会が増えています。
また昨今のペーパーレス化に伴い、紙データを電子化(PDF化など)する流れも加速しています。その結果、現行のファイルサーバを導入した当初の想定よりも早いスピードで容量不足に陥ってしまい、ファイルサーバの動きが低下していることも十分考えられます。
2.ファイルサーバの劣化
次に、ファイルサーバの劣化もその原因のひとつです。ファイルサーバも物理的に経年につれ劣化していく性質を持っていますので、レスポンスが遅くなることは否めません。
国税庁が定める減価償却資産としてのファイルサーバの耐用年数は「5年」と定められています。
国税庁:主な減価償却資産の耐用年数表
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf
※「電子計算機」で検索するとヒットします
その年数に近くなるまたは経過してしまったファイルサーバは、早急にデータのバックアップを行い、リプレイスを検討する必要があります。
3.ファイルサーバではなく「NAS」を使っている
ファイルサーバだけなく「NAS」を利用する場合も速度遅延を感じることがあるようです。(企業によっては社内でファイルサーバと呼んでいても、正確には「NAS」であることも珍しくありません。)
NASとは、Network Attached Storageの略で、ネットワークに直接接続されているHDDを言います。NASは広い意味ではファイルサーバのひとつとされていますが、NASは本体があれば単体利用できるのに対し、ファイルサーバは設定や専用ソフトウェアのインストールが必要となるものです。
NASはファイルサーバに比べると安価であることから、導入しやすいといったメリットがある一方で、接続数(利用者数)が増加すると速度が落ちると言われています。
企業活動を続ける上で、データストレージの容量を増やしたいという場合は、NASから規模の大きいファイルサーバへ移行したり、クラウドストレージへの移行を検討してみましょう。
4.VPN側の問題(社外からファイルサーバへアクセスした場合)
最後に、社外からのファイルサーバへのアクセスで遅いと感じるケースです。ただし、この場合にはファイルサーバの問題というよりもVPN側に問題があることがほとんどです。
VPN(Virtual Private Network)とは「仮想専用サーバ」と呼ばれるもので、セキュアな接続を可能とするために通信を暗号化してデータを送信します。これにより、社外からであっても社内のファイルサーバに比較的安全にアクセスできるようになります。
ただし、同時に複数人が同じファイルにアクセスするような場合や、VPNの回線利用者が多数いる場合には、レスポンス速度が低下することがあります。
以上4つの速度遅延の原因について見てきましたが、すぐにファイルサーバの大規模な移行(リプレイス)を行うといった対応は、時間的にも物理的にも無理が生じてしまいます。
ではどのように対処したら良いのでしょうか。
ファイルサーバを高速化させるポイント
ファイルサーバの大規模な移行(リプレイス)を行わずに、今取れる方法で少しでもファイルサーバを高速化するためにできることを3つご紹介します。
1.ファイルサーバを整理する(容量に余裕を持たせる)
まずはファイルサーバ内の容量を少しでも軽くしてあげることが重要です。特に業務において全くと言っていいほどアクセスされていないファイルや、利用頻度の少ない動画ファイルなどは別のハードディスクドライブやDVD、USBなどにバックアップして保管しておく方法もあります。
利用頻度の少ないファイルについては、従業員に直接確認するほか、下記のような製品を利用することで定量的にチェックすることも可能です。
▼Neuron Smart Repository(ファイルサーバ可視化)
https://www.brains-tech.co.jp/nsr/
2.ファイルサーバのスペックを上げる
どんなにファイルサーバの整理を行ったとしても、元々のファイルサーバのスペック(性能)自体が低ければあまり速度改善には期待ができません。
具体的には、HDDのI/Oを見直す、メモリ増設するといった対策です。
HDDのI/Oを見直す
I/Oとは、Input/Outputの略で「入出力」のこと。データの入出力が頻繁に繰り返されることにより、ネットワークやHDDにI/O処理の負荷が生じてしまうことがあります。
そのため、大量のデータの送受信が行われるファイルサーバでは、I/Oが高性能であることが不可欠です。
メモリの増設を検討する
ファイルサーバは、通常であれば必要となるメモリ容量は少なく、空き容量は多くなります。しかし、速度遅延を感じるようになってきた場合、メモリを増設することで速度改善が見込める可能性があります。
ただしこれらはすでに実施済みであったり、今以上に増設できないなどのケースも存在します。
3.ネットワークを見直す
ファイルサーバ自体に大きな問題がない場合は、ネットワークを見直してみることも必要です。接続されたケーブルの接触不良を引き起こしていたり、規格外のネットワークケーブルを使用していたりすれば、パフォーマンス低下を引き起こしている可能性があります。
その他、ネットワーク内にてIPアドレスが重複していたり、誤ったIPアドレスを設定していたりする場合もネットワーク全体が遅くなることがあるようです。
ファイルサーバの検索性に不満をお持ちの方へ
さてこれまでファイルサーバが遅くなる原因とその対策についてお伝えしてきましたが、これらを行う目的の一つとして、業務において必要なタイミングで必要なファイルに素早くアクセスというニーズが強いからではないでしょうか。
ファイルサーバが遅いことに対する根本的な解決策ではありませんが、社内の情報に素早くアクセスできるという意味で、企業内のあらゆるストレージ(ファイルサーバやクラウドストレージ、WEBサーバ、DBなど)を横断的かつ高速に検索できる「企業内検索システム」というものがあります。
企業内検索システムとは
企業内検索システムとは、企業内に点在する様々なデジタルデータを横断的かつ高速に検索できる仕組みです。
複数台のファイルサーバの一括検索はもちろん、社内ポータルサイトや社内DB、クラウドストレージまでの範囲を、ブラウザ画面からキーワードを入力するだけで素早く検索が行えるため、業務における情報収集の効率化を図ることができます。
まさに社内版の検索エンジンとも言えるサービスで、素早く情報にアクセスができるのが特徴です。
企業内検索システムの仕組み
企業内検索システムは、検索に必要なデータのみをあらかじめ専用サーバに蓄積し、検索のリクエストが発生した際にそこから必要な情報のみを返却(レスポンス)する仕組みです。
そのため、検索のリクエストの度にファイルサーバへ負荷をかける心配がないだけでなく、ファイルサーバの性能とは関係なく、素早く検索結果を返すことができます(専用サーバの性能に依存)。
またこうした事前の処理のことをクローリングと呼びますが、夜間のみクローリング処理を実行するよう設定を行えば、日中の業務時間におけるファイルサーバの負荷をかける心配もありません。
さらにファイルサーバの検索だけでなく、社内ポータルサイト(WEBサーバ)や社内のデータベース、BoxやSharePoint Online、Dropboxといったクラウドストレージまでをも横断的に検索できるため、そもそもどこに保存されているかを意識する必要すらなく情報収集を効率化できます。
企業内検索システム「Neuron ES」
弊社ブレインズテクノロジーが開発・提供する「Neuron ES」は、累計300ライセンス以上の導入実績を誇る企業内検索システムです。
複数台のファイルサーバの横断検索はもちろん、BoxやSharePoint Online、Dropboxといったクラウドストレージに加え、社内ポータルサイト(WEBサーバ)や社内DBなど、様々な企業内のデータストレージに対応しています。
普段お使いのブラウザから、まるでインターネット検索のように社内の情報を網羅的に検索できるだけでなく、検索結果画面においても、サムネイル・プレビュー・高度な絞り込み・並び替えといった豊富な機能を有しており、誰でも簡単に操作できるのが特徴です。
また数百TB(容量)・数億件(文書数)といったデータ容量からでも高速なレスポンスを返すことができるため、大容量・大規模といった検索対象も得意としています。
ストレスフリーな社内情報の検索環境を、ファイルサーバの高速化への対策と併せてご検討いただけますと幸いです。無料オンライン操作デモ体験や一定期間の無料トライアルも実施しております。
▼企業内検索システム「Neuron ES」
https://www.brains-tech.co.jp/neuron/
まとめ
本記事では、ファイルサーバが遅くなる原因や高速化への改善方法について詳しく解説しました。
ファイルサーバが遅くなる原因は様々ありますが「ファイルにアクセスするのに時間がかかる」「必要なファイルがすぐに探し出せない」など、業務に支障が生じてしまう場合には改善が必要です。
今回ご紹介したような対策以外にも、企業内検索システム「Neuron ES」を活用することで、現行のファイルサーバの性能とは関係なく、社内のデータを素早く検索できるようになります。
これまで情報収集にかけていた時間を大幅に短縮することができれば、本来業務に時間を使えるようになり、より創造的な価値を生み出すことに繋げられるかもしれません。
▼企業内検索システム「Neuron ES」
https://www.brains-tech.co.jp/neuron/
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