エンタープライズサーチの導入効果

エンタープライズサーチの導入効果

エンタープライズサーチ(企業内検索)の導入を検討するにあたって、導入効果がどれぐらいか知りたい方も多いと思います。企業によっては社内決裁のためにこれらの説明材料が必須で求められるかもしれません。

実際これらを厳密に算出するのは難しいのですが、概算であれば算出することは可能です。
本ページでは、エンタープライズサーチの導入効果についての算出方法や活用事例について詳しくご紹介いたします。

エンタープライズサーチの導入目的

エンタープライズサーチの導入目的としてもっとも多いのは、やはり「業務の効率化」です。
ファイルサーバやクラウドストレージなど、社内に点在する情報を横断的に検索することで、情報収集における時間を大幅に短縮できる点をご評価いただきます。

業務の効率化のほかに、社内のナレッジ共有、コールセンター等での対応力向上、古い資料の利活用、社内FAQへの応用など、エンタープライズサーチの活用シーンは様々ありますが、まずは導入することで情報収集の効率がどのぐらい上がるのか確かめてみましょう。

エンタープライズサーチの導入効果(算出方法)

弊社がエンタープライズサーチの導入効果を算出する方法の一つとして参考としているのが、下記計算式です。

企業内検索の導入による削減コスト

※今回紹介する計算式や圧縮時間は、利用者のITリテラシーや利用状況、探したい情報によってもかなり差が出るため、あくまでも概算だとご認識いただければと思います。しかし実際に弊社のお客様でもこうした概算を基に、社内説得時の説明材料として利用していただいているケースもございます。

①検索1回あたりの平均短縮時間

例えば、探したい情報が得られるまでに、現状利用する検索ツールでどのくらい時間がかかるのかを検証します。(特に検索ツール等を導入していない場合は、WindowsやMacから接続するファイルサーバで検索する方法や利用するクラウドストレージの検索機能を利用した場合と比較します。なおファイルサーバで検索する場合、場合によっては多大な負荷がかかるため、あらかじめ検証する場合はシステム担当者の許可のもと行ってください。)

そしてその結果と弊社が提供するエンタープライズサーチ「Neuron ES」で同じキーワードを検索した場合に、それぞれどのくらい時間がかかったのか、その差分を短縮できた時間として算出します。

▼算出例

1.自社においてよく検索されるであろう「キーワード」を10個挙げる
※列挙したキーワードのうち検索で答えが明らかにならないものは除外する

2.現状利用する検索ツール等から得られた検索結果上位5件と、「Neuron ES」で得られた検索結果上位5件における検索結果の適合具合を評価する
◯:検索意図に完全に適合した結果の場合
△:完全な適合ではないが上位に表示された場合
×:検索キーワードと関連のないものが表示された場合

3.各キーワードの検索結果において、1位から順に情報を求めていき、◯に到達するまでの時間を算出する
◯:3秒かかるものとする
△:6秒かかるものとする(適合の判断に少し時間がかかると想定)
5位以内に◯が表示されない場合は電話やチャット等で確認するものとして、180秒かかるものとする

4.得られた結果をもとに平均時間を算出し、従来のツールを利用した場合と、「Neuron ES」を利用した場合の差を求める

検索語句ごとの検索精度の比較

例えば、従来のツール等を利用した場合の検索時間が平均6分かかっていたものが、「Neuron ES」を導入することによって、平均5秒で完結したとすると、6分 – 5秒 = 5分55秒 もの時間を検索1回あたりで圧縮できる計算になります。

ただし実際には上記ほど定量的に検証できない(またはその必要がない)ケースも多く、その場合は導入後社内での利用アンケートを取得するなどの方法もあるでしょう。

②一人1日あたりの利用(検索)回数

次に一人1日あたりの利用(検索)回数を調査します。

利用される方の職種やタイミングにもよりますが、一人1日平均何回程度利用するのか、自社でアンケートを取ってみるなども良いでしょう。

業種・業界、繁忙期・閑散期などによっても大きく差はあると思いますが、弊社お客様より頂いている相場の値としては1日あたり4回程度です。

③従業員数

次に利用する従業員の数を掛け合わせます。ここでは企業が公表する従業員数ではなく、普段の業務でパソコン等を利用し、社内の資料やデータを検索する可能性のある方の人数です。(つまり、エンタープライズサーチを利用する可能性のある従業員数)

④利用率

次に「Neuron ES」導入後の利用率を掛け合わせます。実際ツールが導入されても、利用が可能な従業員全員が必ず利用するわけではありません。

企業文化はもちろん、導入時の社内への広報やその後の啓蒙活動によってこの値は大きく左右します。

弊社各社の平均値を算出したことはありませんが、ある企業では従業員の約5人に1人が実際に利用しているというお話をお伺いしましたので、一旦ここでは20%を仮置きしておきます。

⑤営業日数

年間125日の企業であれば20日を設定します。

24時間365日対応のコールセンターなどの場合は、30日or31日となりますが、その場合シフト制となるため、先ほどの従業員数の項目を常時コールセンター内で稼働する人数に変更してください。(どちらの属性も存在する場合は、コールセンター以外の従業員数+コールセンターで常時稼働する人数が適切)

⑥平均労働単価

例えば、月給40万円の場合の労働単価は約2,600円/時間となります。自社における利用者の平均給与を確認してみてください。

さてこれら数字を実際に当てはめて、実際に計算してみましょう。

月20日営業する従業員数1,000人の企業で、労働単価の平均が2,600円、1回あたりの検索短縮時間は5分55秒、従業員は1日4回検索し、利用率は20%として計算してみます。

①5分55秒 × ②4回 × ③1000人 × ④20% × ⑤20営業日 × ⑥2,600円 = 4,044,430円

あくまで概算での算出ではありますが、月間約400万円分もの業務効率化(コスト削減)が期待できるという試算結果が出ました。

「Neuron ES」コスト削減シミュレータ(導入効果)

コスト削減シミュレータ

もっと簡単に、エンタープライズサーチの導入効果を概算で測るツールとして「コスト削減シミュレータ」をご用意しております。

上記計算方法を利用しておりますので、ぜひお気軽にご利用頂ければ幸いです。

▼「Neuron ES」コスト削減シミュレータ
https://www.brains-tech.co.jp/neuron/simulator/form/

導入企業様での導入効果

下記に実際に弊社エンタープライズサーチ「Neuron ES」をご活用頂く企業様における導入効果や導入後の評価をまとめました。

▼株式会社アイシン様
1000時間/⽉以上の削減効果でスタッフ業務の⽣産性向上を実現!

▼カシオ計算機株式会社様
1年間で数千万円ものコスト(時間)削減

▼千代田化工建設株式会社様
全体の52%もの社員が効果を実感

▼三菱電機株式会社様
必要とする情報を得るための手順が格段に減った

▼清水建設株式会社様
1300万件あるDBも1秒以内で検索

この他にも様々な導入事例がございますので、ぜひご関心ございましたら下記よりご覧いただければ幸いです。

▼Neuron ES 導入事例(一覧)
https://www.brains-tech.co.jp/neuron/case/

エンタープライズサーチ「Neuron ES」

弊社ブレインズテクノロジーが提供する「Neuron ES」は、累計300ライセンス以上もの豊富な導入実績を誇るエンタープライズサーチ(企業内検索システム)です。

エンタープライズサーチ(企業内検索システム)のイメージ

ファイルサーバ・社内ポータル・社内DBなどオンプレミス環境の各種ストレージをはじめ、BoxやSharePoint Online、Dropboxといったクラウドストレージなどを横断的に検索できるほか、大規模・大容量でも高速なレスポンス、誰でも直観的に利用できるインターフェイスに、探したい資料が一目で分かるサムネイル・プレビュー機能など、必要な機能がしっかりと備わった検索システムです。

また既存のファイルサーバやクラウドストレージなどに設定されているファイルへのアクセス権限もしっかりと引き継ぐため、セキュリティ面も担保されています。

ぜひご関心ございましたら、弊社までお問い合わせ頂ければ幸いです。

▼製品に関する資料請求はこちら
https://www.brains-tech.co.jp/neuron/document-n/neurones/

▼弊社営業による無料オンラインデモ体験も随時開催
https://www.brains-tech.co.jp/neuron/demo/

▼Neuron ES 製品紹介オンラインセミナー(月2回開催)も開催中
https://info.brains-tech.co.jp/neuronwebinar-introduction