お客様名 | 株式会社デンソー様 |
今回の取材に ご協力頂いた皆さま |
噴射機器技術部 大山 洋司 様 植田 大治 様 パワトレインシステム統括部 宮川 信一郎 様 |
導入製品 | Neuron Enterprise Search |
導入時期 | 2021年4月 |
取り組みの背景としては、全社的な働き方改革を推進するにあたり、従業員へ「オフィスでの困りごと」についてアンケートを実施したことでした。
実際にアンケートでは「過去の資料やデータを探すのに時間がかかる」「検索しても見つからない」「そもそも存在するのか分からない」といった意見が多く挙がりました。
特に弊部は取引先や製品も多く、また社内でも比較的歴史のある部署でもあるため、過去の資料や類似・重複したデータも膨大に存在します。
またそれらデータは、取引先別・製品別で分割され、さらに組織毎にファイル管理を行っているため、担当メンバー以外は資料探しに時間がかかるという課題もありました。
設計書や技術的なレポートの効率的な検索は生産性にも直結するため、これら課題に対して有効なDXツールの検討を早速開始しました。
導入の一番の決め手となったのは、導入コストに対して、工数削減の効果が大きいと判断できたことです。
次に大きかったのは、初心者に優しいツールだったことです。通常新規のシステムを導入する際は、操作説明等に時間がかかります。
しかし、Neuron Enterprise Search(以下、Neuron ES)においては、評価期間含めてほぼ操作説明が不要で、従業員も直感的に使ってくれたため、導入後すぐに利用が定着すると思えたためです。
導入から約2年が経ちますが、部内でも多くの従業員から利用されており、普段の業務ツールとしても定着しているように思います。週に数回以上利用するヘビーユーザーもおり、中には自身のパソコンに「Neuron ES」へのショートカットを独自で作成している人もいます。
また導入後は従業員に工数削減時間をヒアリングしました。ヒアリングによると、1人あたり月間10時間以上ものムダ時間の削減に貢献していることが分かりました。(利用者数全体では1,400時間程)
これまで記憶を頼りに行っていた情報収集が、Neuron ESによって欲しい資料がすぐに見つかるようになり、本来の業務に充てる時間の確保がしやすくなりました。
Neuron ESは、AD(Active Directory)とも連携しているので、ユーザID・パスワードの入力が不要ですぐに使えるので便利です。従業員の個別PCへのインストールも不要なため管理面でもメリットが大きいです。
設計書や技術的なレポートが対象でも、Neuron ESの全文検索機能※ によって、素早くしかも漏れなく見つかるようになりました。
知らないことを過去の資料から検索して担当者を確認したり、会議等での議論のポイントとして当たりを付けるなど、業務前の予習やナレッジシェアにも貢献しているのではないでしょうか。
※ファイル内のすべての文章を対象とする検索のこと
近年弊社でも、リモートワークやフリーアドレス制度といった様々な働き方を導入しています。一方で、情報収集の観点で見ると、以前と比べて気軽に質問しづらくなったり、直接聞きに行くといったことができなくなっているケースもあります。
しかし、今回のような検索システムがあれば、いつでも気軽に好きなキーワードで社内のナレッジを検索できるので、新しい働き方との相性も良いと思います。
普段の業務ツールとしてNeuron ESが定着しているため、まずはその状況を今後も維持していきたいです。またその上で、今後はクラウドストレージなど検索対象を広げていきたいと考えています。
取材時の様子:デンソー本社会議室にて