お客様名 | 旭化成株式会社 デジタル共創本部 インフォマティクス推進センター様 |
今回の取材に ご協力頂いた皆さま |
旭化成株式会社 インフォマティクス推進センター R&D DX部 夏目 穣 様 谷内 覚 様 杉水 隆一 様 牧野 哲史 様 |
導入製品 | Neuron Enterprise Search |
導入時期 | 2019年4月 |
検索システムを導入した背景は、過去の研究資料や企画書などをファイルサーバから素早く探し出したいという現場の声でした。特に研究開発の分野では、物性や化学物質、素材などの名称でキーワード検索する場面も多く、また研究資料も長文であるため、資料内全てを検索対象とする「全文検索」が求められていました。
またファイルサーバ内のデータも数10TBの規模に増えており、それらから目的の情報を探すのも容易ではありませんでした。
検索システムを導入するまでは、エクスプローラ標準の検索機能を使用していたため、検索精度は十分とは言えません。また検索にも時間がかかるため、何度も検索にチャレンジできないという課題がありました。
そのため、これから取り組む研究や企画などに関連する資料やデータを探し出すことができず、研究開発業務を繰り返したり、資料を作り直してしまうなどといったムダも一部発生していたように思います。
こうした課題を解決するためのツールを探していたところ、ITベンダーの方からブレインズテクノロジー社の企業内検索システム「Neuron Enterprise Search」をご紹介いただきました。
また前職でこうした検索システムを利用し、その利便性の高さを感じていた社員の声などもあり、導入に向けて検討を開始しました。
同製品に関しては、普段のインターネット検索のように使いやすそうな画面が好印象だったのと、従業員個々のPCにインストールするものではなく、ブラウザを通じて利用するものであるため、導入・管理が容易だと判断し導入を決定しました。
「Neuron Enterprise Search」は、ファイル名だけでなく、ファイルの中身すべてを検索の対象とする全文検索に対応しているため、資料内の一部に記載されているキーワードでも検索にヒットします。
そのため、研究で使用される物性や化学物質、素材などのキーワードから目的の資料を検索できるので重宝しています。そのほかキーワード検索によって新たな資料やナレッジの発見にも繋がっているように思います。
これら検索によって、過去に取り組んだ研究や企画を繰り返すなどのムダが防げるようになっただけでなく、発見した情報や資料を利活用するなど、生産性の向上にも貢献しています。
現在、弊社では数多くの部門へ同製品の展開を積極的に進めています。導入時は比較的若い世代から利用されるのかなと予想していましたが、実際導入してみると、世代問わず幅広い年代の方から利用されていることが分かりました。
いつでも手軽に目的の情報が検索できるというのは、若い世代だけでなく、上の年代の方にとっても心強いツールになっているようです。
新しいバージョンの同製品では、電子化されていない文書を自動的に電子化する「OCR」機能も搭載されました。弊社では、過去の研究資料など電子化されていない古い文書も少なくなく、OCR機能によってこうした文書が電子化され、検索にヒットするようになることは非常に有効です。新しい機能なので、今後の更なる機能改善などにも期待をしています。
現在はファイルサーバを検索対象にしていますが、社内ではSharePointやBoxなどのクラウド利用も進んでいます。今後はこれらも含めた横断検索に対応し、欲しい情報をシームレスに手に入れられる環境を整えていきたいです。
インタビュー時の様子
(旭化成株式会社 CoCo-CAFE 会議室にて)