お客様名 | 富士電子工業株式会社 |
今回の取材に ご協力頂いた皆さま |
製造部電気技術課 井上様 加工部技術課 金田様 システム開発室 大垣様 |
導入製品 | Neuron Enterprise Search |
導入時期 | 2022年4月 |
導入の背景は、社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する中で、業務における課題を従業員にヒアリングしたことがきっかけでした。
その中で、膨大な社内のデータ(ファイルサーバ)から欲しい資料や情報が素早く見つけられずに困っているという意見がいくつか挙がりました。
社内で利用するデータストレージは主にファイルサーバです。サーバ内には、20年以上前の資料や類似ファイルなども存在し、決して整理できているとは言えません。
普段よく利用する特定のフォルダやディレクトリであれば、構成も把握しているため、比較的素早く目的のファイルへアクセスできますが、それ以外から探すとなると、どのようなキーワードで検索したら良いか分からないだけでなく、エクスプローラでの検索はとても時間がかかります。そのため、検索に何度もトライすること自体が現実的ではありませんでした。
こうした課題を解決するためのツールを探していたところ、ブレインズテクノロジー社の企業内検索システム「Neuron Enterprise Search」に辿り着きました。
いくつか類似製品も探しましたが、普段のインターネット検索のような直感的な検索画面で使いやすそうだと感じたのと、実際に動作や検索のスピードが早かったのが好印象でした。
無料のトライアル版も試した上で問題なさそうだったため導入を決定しました。
「Neuron Enterprise Search」は、ファイルの中身すべてを検索の対象とする全文検索に対応しているため、ファイル内の一部に記載されているキーワードでも検索にヒットします。
そのため、顧客名はもちろん、工番と呼ばれる製造番号や技術用語など、断片的な記憶として残っているキーワードからでも検索によって目的の資料へ辿り着くことができるようになりました。
特に技術用語による検索は、業務の予習を行う場面で有効なだけでなく、社内ナレッジの発見にも繋がっていると思います。また顧客名や製造番号での検索では、顧客からの問い合わせにも素早く対応できるようになりました。
導入前は従業員が利用してくれるのか少し不安もありました。しかし実際に導入してみると、様々な部署や年代の方も利用してくれているので安心しました。
管理者側から誰の利用回数が多いのかや、どのようなキーワードで検索されているのかといった検索需要がわかるだけでなく、検索キーワードランキングなどもcsvデータとしてダウンロードできるため、社内へのレポートとしても重宝しています。
元々は従業員へのヒアリングがきっかけで導入しましたが、改めて振り返ると、導入に伴う管理者への負担も少ないですし、多くの従業員が直感的に使えるだけでなく、今回お話したように実際の業務にも役立つので、導入しやすいDX製品だと感じています。
富士電子工業が手がける製品例
写真左:カムシャフト焼入機 写真右:クランクシャフト(製造品)
※部品の場所によって焼入の温度(硬度)を細かく調整できるのが特長
プレビュー表示機能などあまり知られていない便利機能もあるので、今後はそれらをもっと従業員へ案内できるようにしていきたいと思っています。