お客様名 | 株式会社荏原製作所 |
ご担当部署 | 情報通信統括部 システム運用保守部 インフラシステム運用課 課長 磯田 明宏様 情報通信統括部 システム運用保守部 インフラシステム運用課 土橋 斎様 |
導入製品 | Impulse |
導入時期 | 2014年4月~ |
システム運用保守部では2013年、システムをホストからオープンアーキテクチャに移行した基幹刷新により、新たな運用・保守業務を開始しました。マルチベンダで開発した基幹システムはシステムログの種類も多く分散して保存しており、データ量も膨大になっていました。
実際の運用保守業務において、
等、ホストの運用とは異なるパターンの課題が発生し、高負荷な業務状態が続いていました。
オープンアーキテクチャとマルチベンダの採用により、多種多様なシステムが分散環境で稼動し始めると、定量的なデータに基づくシステム増強計画の立案が困難な状況となっていました。
(写真左:土橋様、写真右:磯田様)
そのような背景があり、2013年に運用保守業務の改善・強化に向けて統合ログ管理製品の選定を行っていました。その中で、ブレインズテクノロジー社が先端技術を活用したデータ分析基盤のImpulse(Grasper※)をリリースしていたことを知りました。新しい技術での製品化に関しては、既に導入済みの同社のNeuron ESというエンタープライズサーチで信頼・実績があった事から提案のお声掛けをしました。
(土橋様)
私たちとしては、データボリュームに対してコストパフォーマンスが高いことが大事なポイントでした。数社の製品と比較した結果、Impulse(Grasper※)はコストパフォーマンスの高さだけでなく、統合ログ管理機能(Grasper)に加えて、機械学習による異常検知機能(Impulse)へアップグレード可能な事も大きな決め手となりました。
将来的には障害の予兆検知を行い、プロアクティブな運用保守業務を可能にしたいと考えていたのですが、 2013年当時、機械学習で異常検知を行う統合ログ管理製品はほぼ存在していませんでした。
段階導入を採用し、まずは基幹系の一部システムに対象を絞ってログの収集・分析基盤を構築しました。
対象ログが一元管理され、システムの稼動状況の把握や障害対応時のログの横断検索・分析が可能になったため、運用保守業務を効率的にすすめられるようになったと感じました。
一定の導入効果を得られたので、対象業務システムの範囲を拡大し、60種別400ログ、1日3000万件にもおよぶ統合ログ管理基盤を構築しました。定型業務である、対象システムの稼動レポートも自動生成できるようになったので、これまでデータ収集やレポート作成に費やしていた多くの時間を本来業務へシフトする事が出来ています。
拡大展開とともに、OSSの収集ツールの採用と、ブレインズテクノロジー社の独自開発のエージェントによるログのリアルタイム収集機能を追加しました。これにより、システムのリアルタイムな稼動状況の把握が可能となったので、障害の原因特定にかかっていた時間を大幅に削減できただけでなく、タイムリーな判断、対応もできるようになりました。
多種多様なシステムに対して稼動状況の把握ができるようになったので、定量的なデータに基づくプロアクティブなシステムの増強計画が実現できています。
システム運用保守部ではImpulse(Grasper※) を愛用しており、欠かせない必須アイテムとなっています。ヘビーユースだからこその対応要望もありますので、タイミングをみてご相談する予定です。
今後さらなる業務の強化とプロアクティブな運用に向けて、機械学習を活用した障害検知を積極的に検討していきたいと考えています。Impulseの今後の進化を大いに期待しており、その進化を業務の強化に活かしていきたいと思っています。
私たち荏原製作所システム運用保守部はブレインズテクノロジーを、最新技術を取り込んだ製品、ソリューションを提案してくれる頼もしい技術集団であると感じています。今後も一緒に新しい取り組みができることを期待しています。
(※)サービス提供開始時はImpulse、現在はGrasper。
(磯田様)