お客様名 | 株式会社荏原製作所 |
ご担当部署 | 情報通信統括部 システム運用保守部 インフラシステム運用課 課長 磯田 明宏様 情報通信統括部 システム運用保守部 インフラシステム運用課 土橋 斎様 |
導入製品 | Neuron Enterprise Search |
導入時期 | 2011年9月~ |
2003年よりグループイントラ向けに、市販のエンタープライズサーチ製品を導入していました。しかし、利用者が必要とする情報資産はイントラやファイルサーバをはじめ複数のシステムに分散して存在しており、時間の経過とともにユーザー部門(各カンパニー)からファイルサーバへの検索ニーズが徐々に高まりはじめました。そのため、全体を包含する全社統一の検索基盤を検討する必要が出てきました。
共有ファイルサーバの展開が進み、またグループ全体での利用が加速する中、情報資産は右肩上がりに増加していました。記憶頼りの情報検索にも限界がきており、有効な情報を見つけるための時間が増加して業務効率が低下している状況でした。
既存製品の拡張も検討しましたが、グループイントラ向けに利用していたエンタープライズサーチ製品をはじめ、多くの市販製品は検索対象コンテンツ数に依存してライセンスや保守の費用が高くなる傾向にありました。実際、ファイルサーバへの展開を躊躇してしまうほどの費用でした。
(写真左:土橋様、写真右:磯田様)
OSS技術に強いブレインズテクノロジー社に相談したところ、同社もOSSベースの検索エンジンの製品化を模索しているところでしたので、製品化を前提に開発※を依頼しました。製品コンセプトとして企業用途に十分な機能・性能を掲げ、Apache Solrを採用、標準で検索機能が非常に充実している事に加え、企業用途のセキュリティ機能、高速な独自クローラをもっていることは、今でも非常に魅力的だと感じています。
(※)当時開発した製品が、現在のNeuron ESとなっています。
(土橋様)
まずは既存製品の置き換えとして、2011年にグループイントラと一部ユーザー部門のファイルサーバを対象にNeuron ESを移行しました。Neuron ESのシンプルな画面と迷わず使える高い操作性で、スムースにユーザーへ展開する事ができました。
一部先行してファイルサーバに導入していたユーザー部門では、Neuron ESによる検索時間の短縮とコンピューティングによる検索網羅性から、既に業務上の必須アイテムとして活用されていました。その成果から全社においても大きな期待ができると判断し、2017年に全社統一基盤としてNeuron ESを拡大展開しました。
40TBを超えるデータへの対応はスケールアウト構成で解決しており、今後増加する情報資産への対応も可能となっています。また、ディスクI/Oの多い製品特徴を考慮してSSDを採用しました。夜間のクローリングやインデックス作成の性能を向上させています。
弊社ではNeuron ESの利用を促進するために、イントラの中心部分に検索窓を設置しています。長きにわたって愛用している事もあり、社員の業務に検索行為が根付いているようで、日々安定した一定数の検索が行われています。
管理者として、検索クエリー数やキーワード等の利用状況をダッシュボードで参照できる事も助かっています。
Neuron ESはシンプルで操作性が良いだけでなく、利用者の権限を元にフォルダを横断的に検索できるため、情報を効率よく検索することができています。データ量が膨大化する中で必要な情報を探し出すのに、これまで多くの時間を費やしていましたが、検索時間を短縮できたことで本来業務に注力できるようになり、業務効率化にもつながっています。今後さらにデータ量が増えていく中で、頼もしいツールだと思っています。
ブレインズテクノロジーは高度なITスキルを持った技術者集団ですが、ソフトウェアの製品提供にとどまらず業務理解にも努め積極的に提案してくれる点を頼もしく感じています。
コミュニケーションを大切にしてくれるので、今後も長くお付き合いしたいと考えています。
(磯田様)